• HOME
  • Bike Life , News , Spot
  • 「カッコいい車いすに乗りたい!」東京・二子玉川にオープンした電動車いすのセレクトショップ「口笛」

「カッコいい車いすに乗りたい!」東京・二子玉川にオープンした電動車いすのセレクトショップ「口笛」

Bike Life

想像してみてほしい、もし自分が自由に歩けなくなったときのことを。

ライダーであれば交通事故かもしれません。そうでなくても病気によるもの、高齢によるものなど、これまで普通に歩けていた人が歩く自由を奪われてしまうことがあります。そんなときに頼れるのが車いすですが、どこで買えばいいのかパッと思いつきますか?

店内の一角に飾ってあった小さな紙の車いす。こんなのがあるんですね。

バイクならバイクショップ、クルマならカーディーラー、スポーツ用品ならスポーツ用品店と専門の用品を売るお店はありますが、車いすを売るお店はあまり聞いたことがありません(ウェブショップはいくつかあるようですが)。

そんな車いすを専門に扱うリアル店舗が、4月29日、東京・二子玉川にオープンしました。扱うのは主に国内外からセレクトした電動車いすの数々です。

内装はバイクアパレルのデザインも手がける荒川眞一郎氏によるもの。明るいイメージにしたいと壁面はポップな色に彩られている

「今は好きなバイクやクルマに乗れていますが、高齢で思うように歩くことができなくなる日が来るかもしれません。そのときに車いすのお世話になることもあるかもしれませんが、乗り物好きとしてはなるべくならカッコいい車いすに乗りたい。車いすというと負のイメージを持つ人も多いと思いますが、いつか足が不自由になったらこれに乗りたいと思えるカッコいい車いすがあったらいいなと思いました」そう話すのは、同ショップ代表の岡林道則さん。

岡林さん自身、数年前病気で入院していた頃、外に出られない鬱々とした日々が続いた。そのときに、自由に外に出掛けられることは気持ちを明るくし笑顔にもなれる、車いすはそれをサポートしてくれる……それが車いすを意識するきっかけにもなったと言う。

「バイクもクルマもいろいろ試乗して決められるのに、車いすにはそういうお店がほぼない。実際に試乗して、使い勝手や好みを比較して決められた方がいいはず」と考え、いくつかのメーカーを扱うセレクトショップという形にしたのだそう。

「口笛」の店名の由来は、口笛はまだ言葉がない時代のコミュニケーションツールであり、人と人との繋がりや楽しさをもたらしてくれるもの。寂しくなりがちな老後やハンディキャップのある人生も、みんなと繋がり外に出る喜びを共有できたらいいな、という想いもあり付けられたのだとか。それに、気分がいいとついつい口笛が出ちゃいますよね。

その口笛では、現在5メーカーの電動車いすを取り揃えている。

スズキの「ET4D」、東洋製作所の「てくてっくん」は高齢者をターゲットとした電動車いすで、主に屋外での使用を目的としています。

買い物や屋外の移動に便利な電動車いす。左はスズキの「ET4D」連続走行距離は約31km。右は東洋製作所の「てくてっくん」、前と後ろに衝突防止センサーが装備される

RELYNCの「Relync R1」はいわゆる電動スクーター。折り畳むことができ、クルマに載せて行楽地などにも持っていけます。キュリオの「SCOO(スクー)」は、まさにイスがそのまま移動している見た目の電動車いすで、右左折をジョイスティックで行うタイプ。

左が床から伸びるスティックで操作するキュリオの「SCOO」、右がスクータータイプのRELYNC「Relync R1」。どちらもスーツケース程度の大きさに折り畳みが可能でコンパクトに収納できる

GIGANTEX(ギガンテックス)社の「MF012」「MF015」はカーボン素材を使用した軽量な車いす。molten(モルテン)の「Wheeliy(ウィーリィ)」は、電動アシストが付くモデルもあります。

左はスタイリッシュなモルテンの電動アシスト付き車いす。中央と右はギガンテックス社のもの。電動アシスト付きや折り畳み可能なものなど、使う人の好みによって選べる
ギガンテックス社のカーボン製の車いす(電動アシスト無し)。その重さなんと6kg、片手で持てる

私自身すべてに乗ってみたけれどそれぞれ乗り心地や操作方法が違い、それを同じ場所で比較できるのがいいなと思いました。店内には試乗できるスペースがあり、実際にトイレでの使い勝手を試すこともできます。

【動画】実際に試乗してみました。使用するシーンや歩行の不安度に応じて選べそう。
使い方やメンテナンスの方法は商品知識豊富なスタッフの小嶋幸彦さんが詳しく教えてくれるので安心。
商品購入時には安全に使っていただくために「電動車いす使用者確認表」を記入する必要がある(左)。右は取り扱い商品をスペック毎にまとめた資料
こんなにポップな歩行車やカーボン製の杖なども扱う

「これからの高齢化時代に、アクティブなモビリティライフのひとつとして電動車いすを取り入れてもらえたら嬉しい」と話す岡林さん。口笛の主なターゲット層は歩行に不安のある高齢者だそうですが、いやいや体をむき出しにして日々バイクに乗っている私たちにとってこれは他人事でないはず。口笛では今後、海外製の車いすを増やしていく予定とのことなので、バイクを選ぶように車いすを選べる日が来るかもしれませんね。

<店舗情報>
店名:口笛(くちぶえ)
住所:東京都世田谷区鎌田3-12-11
電話番号:03-5494-5225
営業時間:9:00〜18:00
定休日:火曜日
四輪駐車場完備
https://kucibue.com/
Facebook 口笛



Yuko Matsuzaki

17,295 views

「バイク女子部 通信」編集長、Facebook「バイク女子部」管理人。バイク雑誌「MOTO NAVI」や自動車雑誌「NAVI CARS」の編集部に約12年在...

プロフィール

ピックアップ記事