この夏、開催された日本最大級のバイク女子イベント「バイク女子部ミーティング2020夏!」

EVENT

「初出:Lady Go Moto! 2020.9.23 転載」

2020年8月22日(土)、静岡県にあるバイカーズパラダイス南箱根にて「バイク女子部ミーティング2020夏!」が開催されました。華やかなバイク女子約140名が参加しました大盛況のイベントを振り返りたいと思います。

バイク女子によるバイク女子のためのイベントがバイク好きが集まるバイパラで開催


バイク女子部とは、2013年にスタートしたバイク女子のためのFacebookグループで、同イベントの前日にはメンバーが3000人を超えた人気のコミュニティです。

その管理人である林香織さん(写真左)と松崎祐子さん(写真右)を中心に、バイク女子のためのイベントをやろうとスタートしたのが2016年のことで、それから毎年開催されていて、今年で5回目を迎えました。

バイク女子が集まるコンテンツが盛りだくさん

イベントでは、ステージによるパフォーマンスの他、バイクの試乗会や展示にアパレルショップや用品店など盛りだくさんのコンテンツに、参加の女子たちは一日中楽しむことができました。

サインボーカリスト 水戸 真奈美さんによるライブ


宮城県出身の水戸さんは、歌詞の思いを手話に込めて歌うサインボーカリストとして活動をしていましたが、東日本大震災のハーレーが集まる復興支援イベントに参加したことをきっかけにバイクの免許を取得しハーレー乗りの一員へ。そこで出会ったデフライダー(耳の不自由なライダー)のためにと、活動の場を広げています。

色んな人がいて当たり前という社会が、みんなに広がるといいですよね。

二輪ジャーナリスト 川崎由美子さんによる安全ライディングレッスン


警視庁では、二輪安全運転講習の指導をされている川崎さん。背が高くない川崎さんのお話は、男性や足がベタベタつく長身の女性ライダーとは違った説得力があります。バイクが怖い、もっと上手になりたいという方は、警視庁のサイトをぜひチェックしてくださいね。

シュアラスターゼロ先生と木村亜美さんの「シュアラスターのなるほど!洗車講座」生配信


バイクの洗車は、バッチリですか? モデル・ライターの木村亜美さんとシュアラスターゼロ先生がによる洗車の講座がとても勉強になりました。シャワーと洗剤の使い方、洗剤の種類、水をかけてはダメな場所など、自己流で洗車しているあなたは、You Tube「あみTV・Ami channel」をチェックですよ。

石川紗織選手による、ドライビングポジションレッスン


“りんごちゃん”の愛称で親しまれるドリフトドライバー石川紗織選手が貴重なワンポイントレッスンを開催。車に乗ったら、シートやハンドル位置を一番初めに合わせるという、当たり前のことですがなかなかやっている人は少ないと思われる貴重なお話が伺えました。車好きなあなたは、「ABARTH」で検索。

Jage C1 Hana選手によるジムカーナ紹介


ジムカーナは、日本発祥のモータースポーツということをご存知でしたか? 女子選手の中で最上位クラスで戦っているHana選手より、ジムカーナ競技と練習会についてのご紹介。写真は、「ジムカーナ知っている人~」という場面です。

みなさま、興味はあるけれど、どこでできるかわからないという方が多く、反響が大きかったのが印象的でした。ジムカーナに興味のある方は、Hana選手が主催されている「ウミガメ練習会」で検索してくださいね。

箱根のワインディングを走破する試乗会


試乗会と言うと、乗っては見たいけれど、男性の圧力についつい負けてしまうなんていうことは、ありませんか? 

この女子部のイベントは、当然女性だけですので、遠慮なく試乗することが可能です。どの試乗会も大盛況でしたね。

さらにドゥカティ ジャパンでは、モータージャーナリストでライディングスクール講師 ケニー佐川さんこと佐川健太郎さんが、試乗会を先導をされていました。なんとも、ぜいたく! いつ見てもダンディなお姿に惚れ惚れしました。

試乗会に参加した方からは、「自分のペースで走れて、楽しかった」「少人数のおかげでしっかりアクセルがあけられたので都内を走るより面白かった」「カッコいい、ほしい~」など、女性専用というプレミアムな試乗会にみなさま満喫されたご様子でした。

バイク女子部イベント恒例の流し撮り


今回、はじめてリハーサルをしたという毎回恒例の流し撮り。オーナーがバイクの横に立ってポーズをして、それを香織さんが流し撮りしていくのですが、とにかく圧巻。完成が楽しみですね。

またこの美しい撮影ができるのも、毎年かかさず駐輪を誘導している頼もしいスタッフのみなさまのおかげ。この日も初心者ライダーをサポートし、立ちごけを未然に防ぎ、立ちごけ者0でお見送りが完了したそうです。なので、初心者で取り回しが心配な方も、安心してイベントに参加ができますよ。

また、ショップも多数出展されてました。バイク小説家 武田宗徳さんのオートバイブックスさんでは、武田さんの小説の販売のほか、希少なバイク雑誌が販売されていました。いい本こそたくさんの人に読んでもらいたいという思いから「古本は、買ったら転売する」というお客様のエピソードを伺い、紙の良さをしみじみ感じました。

また、女性のライディングウエア「Rosso Style Lab」を手掛けるJ-AMBLEさんでは、オシャレなジャケットに目の保養をしながらも、女性専用プロテクターに注目しました。プロテクターもオシャレに着こなせたらステキですね。

7月にリリースしたばかりのツーリングアプリRiders Squareさんや無料のネイルなど、一つ一つ回っているとあっという間に時間が過ぎてしまいました。ヘルメットのピンストも順番待ちでしたね。

バイカーズパラダイス南箱根

会場となったのは、2019年8月にオープンした「バイカーズパラダイス南箱根」。東京から約1時間という立地で、広大な敷地にツーリングの立ち寄りカフェとしてはもちろん、話題のバイクの展示やアパレルの販売、レンタルバイクなどいたれりつくせりで、まさにライダーにとっては楽園。週末にはさまざまなイベントで盛り上がりを見せていて、オープンからまだ1年にも関わらず、すでにライダーの聖地になりつつあるステーションです。

この日は、バイカーズパラダイス南箱根さんの2020年最多入場者数を更新したそうで、女子バイク部の人気の高さを伺えます。コロナ禍の影響で開催には苦慮しながら、最大限の感染予防対策をすることと参加の女子一人一人の配慮により、無事に開催されました。

参加者からは「試乗会が楽しかった」「新しい出会いがあった」「コミュでお友達になった人とリアルで会えた」「こういうイベントは初めてだったけど楽しかった」「お土産がいっぱいでうれしい」「かき氷がしみた」などなど、笑顔いっぱいで楽しかった感想をお話くださいました。

お天気が良すぎて暑かったけれど、忘れられない2020年夏の思い出になったのではないでしょうか。

車種も排気量も楽しみ方もバラバラな女子だからこそ、ワクワクがたくさん詰まっていました。「そんなイベント、知らなかったよ」というバイク女子のみなさま。ぜひとも「バイク女子部」で検索してくださいね。

Marsha Yajima

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フリーライター&看取り士。Webメディア「女性ライダーQuest」編集長。ビーマー女子のFBグループ「WBR」管理人。バイク歴19年。自由をこよなく愛するソ...

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