じつはバイクとの繋がりも深いアバルトから、MotoGPヤマハとコラボした限定車が登場
二輪レースファンにとっては、今年のMotoGPはどんな展開になるだろう……と気になるところではありますが、そんなレースファンが思わず「コレ、欲しい!」と叫んじゃうぐらいホットなクルマが登場しました!
その名も「ABARTH 595 Monster Energy Yamaha(アバルト595 モンスター エナジー ヤマハ)」。イタリアンブランドであるアバルトと日本のヤマハ。ちょっと意外な組み合わせに感じるかもしれませんが、じつはこのコラボ、アバルトがヤマハ ファクトリーチームのオフィシャルスポンサーになった2015年からスタートしているんです。過去にはアバルト仕様のヤマハXSR900「YAMAHA XSR 900 ABARTH」も登場しています。アバルトとヤマハ、どちらもモータースポーツシーンでは輝かしい実績を持つのでこのコラボは当然と言えるかもしれませんね。
今回発売されるのは、MotoGP専用マシンであるヤマハ「YZR-M1」をモチーフにしたアバルト595の限定車。ブルーとブラックのビゴローレカラー(イタリア語で2色を意味する)やボンネットに配されたモンスタークロー、モンスターエナジーヤマハMotoGPロゴが入ったシートやドアは、ヤマハファンはもちろん、バイク乗り的には一目置いてしまう注目のモデルです。
このモデル、国内限定60台(右ハンドル5速MT、左ハンドル5速MT、右ハンドルAT 各20台ずつ、価格は340〜357万円)のため購入希望の方は特設サイトからの申し込みが必要になります。応募期間は、2021年2月2日(火)〜2月15日(月)15:00までの間なので気になる方はお早めに!
アバルトの創設者は二輪レーサーだった
さて、そんな二輪とのコラボも展開するアバルトですが、じつは創業時からバイクと縁が深いのはご存知ですか?
1949年、イタリアのトリノで四輪のチューニングメーカーとして設立されたアバルト。創業者のカルロ・アバルトは元は二輪レースで活躍していたプロライダーだったのです。
子供の頃からエンジンに興味を持ち、18歳で二輪レースのメカニック兼ライダーとして活動を開始。それ以降、数々の二輪レースに参戦。仕事仲間とのトラブルやレース中の事故で一時レースから離れることもあったけれど、不屈の精神でモータースポーツシーンに復活。大事故で右足を痛め、医師からレースを禁じられた時には「二輪がダメなら三輪のサイドカーで」と自ら設計・開発を手掛けたサイドカーでレースに出るなど、それほどまでにバイクレースに夢中だったそう。創設者カルロのバイクへの愛がひしひしと伝わってきますね。
この辺りの詳しいエピソードはアバルト「SCORPION MAGAZINE」のCARLO ABARTHのページで紹介されているのでぜひ読んでいただきたいです。バイク乗りならグッと心を掴まれるはず。
そんな創業者の熱い想いがブランドに込められているからこそ、アバルトはバイク乗りにとっても走って楽しいクルマなんだろうと思います。ちなみに、アバルトのエンブレムがサソリなのは、創業者のカルロの生まれ月の星座がさそり座だったことからなんですって。
女性目線のドライビングレッスンだから安心して参加できる
昨年8月、箱根で開催したFacebookのグループ「バイク女子部」のミーティングではアバルトが四輪メーカーとして初出展。アバルト595Cと124スパイダーが試乗車として登場しましたが、バイク女子たちからもアバルトは好評。「キビキビ走れるのが楽しい」「マニュアルが面白い」「音がたまらない!」などバイクの楽しさとも共通するような声が多数ありました。見た目はコロンとして可愛いのに、中身はけっこう男前なんですよね〜。
ミーティング当日には、ドリフト競技の元日本チャンピオンの“りんごちゃん”こと石川紗織選手にも来ていただき、アバルトの魅力や正しいドライビングポジションなどについてお話しいただきました。
そのりんごちゃんが講師を務める女性のためのドライビングレッスン「SCORPIONNA DRIVE for WOMAN(スコーピオンナ ドライブ フォー ウーマン)」が今年も開催される予定です。
レッスンでは、石川選手が女性ドライバーならではの視点でアバルトの特長を丁寧に解説。スムーズなコーナリングやブレーキングについても教えてくれるのでためになります。公道では試せない挙動もクローズドコースだから安心。運転技術をしっかり教わることでドライブはさらに楽しくなります。これ、バイクでも同じことが言えますよね。日程は決まり次第、アバルトの公式サイトで告知されるので参加してみたい方はチェックしてみてください。
photo_FCA JAPAN、Yuko Matsuzaki