シュッとしたチャップスを作ってみました

Bike Life

以前の記事にも登場した私にとっての”バイク用”ヒールブーツ。
ブーツのデザインを損なわないようにブーツインできるチャップスを探していたんですが意外にもコレ!っていうものは売ってないのですね。ブーツアウトなチャップスは比較的多くあるのですが、どちらかというとアメリカンな雰囲気になってしまい、私のバイクのイメージとはちょっとちゃうな、と思いました。無いなら無いで、作ってみようということでMoto de Mode Eightさんに制作のご協力いただきました。

【私のオーダー内容】
・ブーツインできるシュッとしたシルエット (これ大事)
・ニーバッドが入るポケット(膝も大事)
・膝上そこそこ長め(冷たい風を太もも直に受けにくいように)
・取り外しできるファー(膝上・すね)
・防水レザー(雨の日に履くというより汚れを拭き取りやすいように)

私のお御足は誰がどう見ても超立派なので、既製品があったとしてもサイズが合うか微妙だったなぁと思いながら採寸、パターン制作、試作、調整そして調整。

そして出来たのがこれ。なかなかシュッとしてます♡

ふくらはぎ部分はボタン、ふともも裏はベルクロ。ファーは膝上・すね共にベルクロで簡単に取り外しできます。着用してみた感想、ファーなくてもレザーが防風効果を発揮しているので冬場でもファー無しでもOK。


すごい良い!と言いたいところだけれど、問題点として、やわらかく肌馴染みの良い上質な防水レザーを使用したのがちょっと裏目に出たような気がしてます。それは、膝上そこそこ長めにしたたことと、ニーパッドを入れられるようにしたために、歩いているとやわらかレザーが重みで膝下部分がたわんでずれてきてしまうという現象が。

レザーと裏地の間に芯になるものを入れてみたけれど、それでもまだ足りない。
これはやっぱりベルトで吊るしかないなということで、吊れそうなアイテムを探す。まずはすぐに思いついた下着用のガーターベルト。(そんなセクシーな下着持ってないからわざわざ買った)そもそも下着用だからなんかレザーをひっぱり続けるには心もとないし、なんかそこだけヤラシイ感(笑)もう少し強度ありそうなもので引っ張れて目立ちすぎないもの…とりあえず100均をうろうろ。

・革ベルト…加工が大変そう、伸縮性がない
・幼児のよだれかけ用ベルト…えらいファンシー、そもそも弱い
・タイダウン…ゴツすぎるがな

その他いろいろ…

なかなか見つからなくて、しばらく放置。

ある時、街中で幼稚園の制服来ている少年を見た時にコレや!と閃いたそれはサスペンダー。早速調べてみたけど、幼児用でもそこそこ長いとわかったのでサスペンダーキットと平ゴムを購入。これも手芸用接着剤でくっつけただけなので針も糸も使ってない、なんちゃってチャップスベルト完成。

チャップスに装着してみた感想。クリップ部分が結構強力なので、レザーが傷みやすいのでこれはハトメにして引っ掛けるようにすべきかも。ん〜完璧ではないけど、次のアイデアが浮かぶまで使おかなという感じ。

引っ張っているので、膝部分のレザーのたわみはマシになったけれどまだ改良の余地があるような気もします。


これできるんちゃうか、これ使ってみたらどうだろう、使ってみたらちょっとここが、の試行錯誤を繰り返し。失敗作もたくさんあるのだけど、その失敗すらまた別の何か生かせる気がして得した気分になる、まるでビョーキ。自分の求めるものが出来上がっていく過程が楽しくてやめられなくて、作ってみましたシリーズは続いていきます。

今日の迷言:自分の足回りばっかり気になるお年頃。タイヤ交換もそろそろしよう。

Tomie Miyazaki

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商業施設や百貨店の広告媒体を手掛けるデザイン事務所のグラフィックデザイナーを経て バイクパーツ関係の総合商社・メーカーで商品開発、マーケティング、クリエイテ...

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