バイカーズパラダイス南箱根で、展示イベント『片岡義男とオートバイ』を11/7まで開催

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ツーリングスポットとして人気のバイカーズパラダイス南箱根で、現在、『片岡義男とオートバイ〜80年代バイクブームを彩ったマシンたち〜』と題した展示イベントが開催されています。

このイベントは、クラウドファンディングを使い制作された雑誌『片岡義男を旅する一冊』との連動企画になっていて、総合演出はモータージャーナリストであり、同雑誌の編集長でもある河西啓介さん。イベント期間中の9月26日(日)には、雑誌発刊を記念した特別イベントも実施される予定です。

じつは私もこの雑誌の制作に関わっていることもあり、先日会場に行ってきたばかりでですが、希少な旧車や80年代のマンガや小説が並ぶため、50代以上のライダーには懐かしく、若い世代には昭和レトロを感じさせるような魅力的な展示イベントになっていました。

館内のモニターでは、映画『彼のオートバイ、彼女の島』(1986年公開)が流されている。思わず見入ってしまう。
小説『ボビーに首ったけ』の主人公の愛車とされたヤマハ RD250。
ホンダ CB400Fourは片岡作品に多く登場している。
ホンダ CB750Fは、しげの秀一が描くマンガ『バリバリ伝説』に登場。
ヤマハ XS-1は、片岡小説『愛してるなんてとても言えない』に登場。

館内に置かれるバイクは、片岡作品にも登場するバイクの数々。映画にもなった『彼のオートバイ、彼女の島』の作中出てくるダブサンももちろん置いてあります。そして、片岡作品に掲載された貴重な写真の数々も。

赤い背表紙が印象的な角川文庫から登場した片岡作品の数々。80年代に撮影した三好礼子さんの写真も数多く使われている。

また、片岡作品以外に『キリン』『バリバリ伝説』『あいつとララバイ』などオートバイをテーマにしたマンガも置かれ、それらに登場したバイクも展示されていました。

ライダーでもある俳優、大鶴義丹さんが監督を務めた映画『キリン』(2012年公開)。奥に見えるのは映画にも登場するスズキのカタナ。

置かれている本はただ飾ってあるだけでなく、図書館のように自由に読めるようになっているので、フラリとひとりで訪れて、コーヒーを飲みながら読書を楽しむのも良さそう。館内には『彼のオートバイ、彼女の島』や『キリン』の映像も流れているので、それを観ながら、仲間と語り合うのも楽しいですよね。

奥に見えるのはカワサキ 650RS、通称ダブサン。小説『彼のオートバイ、彼女の島』で重要な役割を果たしている。

この展示は11月7日(日)まで開催しているそうなので、ぜひツーリングがてら訪れてみてはいかがでしょう。


「片岡義男とオートバイ」~80年代バイクブームを彩ったマシンたち~
期間:2021年9月8日(水)〜 11月7日(日)
【イベントについて】
https://www.bipa.jp/topic/sep-oct2021/

広々とした駐車場があり、イベントやミーティングなども開催されるバイカーズパラダイス。週末ともなれば多くのライダーが訪れる。

さて、このイベントが開催するきっかけになった雑誌『片岡義男を旅する一冊』については、あらためてまたご紹介したいと思っています!

Yuko Matsuzaki

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「バイク女子部 通信」編集長、Facebook「バイク女子部」管理人。バイク雑誌「MOTO NAVI」や自動車雑誌「NAVI CARS」の編集部に約12年在...

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