【四国関西ツーリング:序章】 〜大人なバイクの楽しみ方〜

Bike Life

大人なツーリング企画のおもしろさってどういうものだろう、と考えることがあります。
20代前半で中型免許取得し、街乗りからツーリングへ発展したときはバイク屋さん企画のツーリング参加がメインでしたので多くの男性ライダーと山道や高速道路を爆走する、ついて行くのに必死という、まだウブだった女の子ライダーだった当時の私にとってはスパルタでした。でもそもそもどういうものかわかってなかったからツーリングとは限界にチャレンジすることだ、と捉えていたような気もします(怖)おかげで多少困難そうな酷道もクリアできる強いハートとライディングスキルを鍛えられたような気もするので、まずは感謝。

実はツーリング歴は浅くて、免許取り立ての数年間だけツーリング、その後10年間くらいはモタードでクローズドコース(サーキットやオフロード)を主に楽しんでいる時期がありました。たまにモタードでツーリングすると言ってもバイクが250ccだったので京都や奈良の山をバッと走ってサッと帰ってくる往復200kmくらいの瞬間集中でスッキリ満足!なルートがほとんど。観光的なことはほとんどせず、走りっぱなしで300km超えようもんなら幅の狭いシートでお尻は痛くなるわ、集中力は薄れるわで難儀しました。


3年前にあるきっかけがあって(この話はまた後日)大型免許を取得しYAMAHA XSR900を購入。車重があるのとタイヤ幅もしっかり太いので高速道路を安定して走れる快適さが素晴らしい。こうして私の長距離ツーリングの楽しみが人生にプラスされたのでした。

全ての女性ライダーがどうかはわかりませんが、バイクはひとつのファッションアイコンだと思うのです。例えばお気に入りのバッグを持ってお出かけするように、自分自身のアイデンティティの表現だったり、側にあって気分がアガって思わず映える写真を撮ったり一緒に過ごすのが楽しいと思える相棒のような。ウインドーショッピングで歩いてたら、めっちゃな素敵なバイクがこっち見ててね、一目惚れしたから連れて帰ってきちゃった、週末このバイクとお茶しに行くの、的な。(擬人化妄想すいません笑)

今バイクとおデート中ですの(笑)

駐車場に停めていたらカスタムに共感されて声かけられたとか、偶然にもステキな仲間と出会わせてくれるバイクはまさに自分の投影でありコミュニティなファッションアイコン。だからバイクを洗車してキレイにしておくのは身嗜みの一部とさえ思えて来ます。
ちなみに私はバイクのメカニカルな部分を談義するのはニガテです(笑)

ここで冒頭の「大人なツーリング」て何?に戻るわけですが、20代のころのようなスピードやスリルを味わう気分でないアラフォーです。バイク乗りは気が若いし生き生きしていると、いろんなライダーと出会ってつくづく思うものですが老いは必ずやってきます。自分自身を過信せずに集中力や判断力、体力が落ちてくるのを自覚しつつ、今の現実を受け止めて心に余裕を持ち、無事に家に帰ることが大前提。

つまり走るだけではなく(あえて頑張って走りすぎない)、行った先々で美味しいものを吟味したり、伝統や文化に触れてみたり、アクティビティを体験したり、時にはちょっと良い温泉宿に泊まって非日常の贅沢を満喫する(しっかり体力を回復させる)。そしていっぱい喋って笑って日々のストレスをデトックス(笑)バイクを通じて様々なことを五感で満喫し、自分を高めることが大人なバイクの楽しみ方であり企画に盛り込むべき要素だと思うようになりました。

長距離ツーリングマスターな方はこの世に数え切れないほどいらっしゃいますが
ツーリング歴数年と浅い私なりに今思う大人なツーリングの楽しみ方を11月上旬開催した四国関西ツーリングを通して次回から3回に分けて書いて行こうと思います。
 【1章】四国関西ツーリング 〜計画からワクワクしよう〜
 【2章】四国関西ツーリング 〜アクシデントを楽しもう〜
 【3章】四国関西ツーリング 〜各地の女性ライダーに会いに行こう〜

事の発端は関東のバイク女子部の運営メンバー3名(祐子さん、香織さん、カヨコさん)がまだ走ったことのない四国に行ってみたいという雑談からでした。

当初決まっていたことは
・3泊4日(金〜月)
・伊丹空港直結のレンタル819大阪国際空港店でバイクを借りる(250〜400cc)
・食べたいもの、行きたい場所がとにかくいっぱいある(カヨコさんリクエストがほとんど笑)

私自身何度か四国を走ったことはあったものの、毎度スマホのナビ頼みで全然道を覚えられないのでイチから調べ直しです。

ざっくりルート

この四国関西ツーリング計画が立ち上がってから私のGoogleマップ上の妄想ツーリングが始まりました。

今日の迷言:妄想ツーリングにガソリン代はかからない

(つづく)

Tomie Miyazaki

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商業施設や百貨店の広告媒体を手掛けるデザイン事務所のグラフィックデザイナーを経て バイクパーツ関係の総合商社・メーカーで商品開発、マーケティング、クリエイテ...

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