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【母娘で旅行ツーリングを夢見て!母の長期戦たくらみレポVol.3】 初心者にありがちな信号での出来事で…転倒!?

Bike Life

ご無沙汰しています。特派員のユリコです。Vol.2から時間がかかってしまいましたが、実は娘のゆっつーがバイクで転んでしまい、車両を修理することになりまして…、返ってくるまでにずいぶんと時間がかかってしまいました。

結論から言いますと、本人はアザのみで済みましたが、バイクは全治3か月の大怪我をしてしまったのです。そこで今回はいつも誰かの背中を見て走っていることで起こる、ありがちな失敗談をお話したいと思います。

冬。晴れた日曜日の朝9時。

バイトで疲れていたゆっつーは朝なかなか起きられず、行きたい気持ちより3ヶ月ぐらい乗っていなかったので「乗っておかないと…」という責任感でどうにか起きた…。そんな朝でした。

目的地までは片道8km。エンジンをかけるだけ&コロナ禍ではご近所の買い物くらいがちょうどいいと思える距離。我が家みんなが大好きな高級食パンの予約品引き取り。それだけバイクで行こうという話だったのです。

お店に着くまであと2km。

交差点の信号でワタシが停止すると、横からゆっつーのバイクがふっ飛んでいきました。え?

ゆっつーはワタシのバイクのタイヤでなんとかひっかかり飛ばされることなく、怪我はアザ程度。グローブや上着は擦り切れただけですみました。

ここでなぜ?という話です。

① 母親の背中ばかり見ていて、目の前の信号を自分で判断できるほど見れていなかった。

② フットブレーキを使う習慣がなかった。

大きな問題点はこの二つ。

分かりやすくお話しします。

ダンナ様や彼氏さんとかといつも一緒に走っていて、一人で出かけられない人に多いと思いますが、前を走るライダーが信号を通過出来ても、自分も通過できるとは限りません。

また、前の人は信号の変わり目を気にしてアクセルを戻していて「これは危ないから停まろう!」とブレーキをかけて安全に停まることが出来ていたとします。

でも後ろの人がアクセルを戻していなかったら? 初動ブレーキまでのタイムラグがあります。「え?停まるの?」と思ったときに安全に停まれないと思ったら、停止線を多少超えても他の車両に迷惑がかからない場所まで進み安全に停止するしかありません。

必ず信号は自分で判断しないといけませんね。

ゆっつーはパニックブレーキをかけて転んでしまったのです。

しかも…足のサイズが小さいこともあって、フットブレーキが慣れず、ラクなハンドブレーキばかり使っていたのです。

元々ワタシがスピードを落としていたので、ジャックナイフになることはなく、そのままバランスを崩しバイクのみ横滑りするように飛んでいく状態でした。

ワタシは自分のバイクをまず歩道に移動し、ゆっつーのバイクを歩道に移動しました。

ゆっつーのバイクを安全な場所に移動しようとしたときにちょうど信号が青になりました。後続の車はバイクが避難しようとするその道にすら突っ込んできます。バイクが倒れて、すぐに引き起こして移動する。時間にしたら2~3分位のものです。「目の前で転びやがって、邪魔だよ!」と思っていたのかもしれません。

ですので、「安全な場所への避難」とはそういった車にも気を付けるということも挙げられます。

エンジンは少しかぶっていましたが、すぐにエンジンはかかりました。

オイルのような飛び散りがカウル上部に見えましたが、エンジンオイルではなさそうです。幸いレバーは立ちごけ対策+手のちっちゃい子用に短めにしていたのでレバーは無事でした。

軽く試乗して不安なく自走できそうだったので、ゆっつーに訊きました。

「このままバイク屋さんに持っていく?それともひとまずパン屋さんに行ってから持っていく?レッカー呼ぶ?」

メンタルの強いゆっつー。ワタシなら乗りたくありません。予約の食パンに加えてサンドイッチまでおねだりし、買い物に行ってからバイク屋さんへ行きました。

修理に3ヶ月かかったのは、フルカウルの入荷が遅かったことです。
メーカーでは常に作っているわけではないんですね。
タイミングがよければすぐに入るし、悪ければ生産を待つしかありません。
カウルによっては右のみとか、左のみの交換ができる場合もあります。
ゆっつーのバイクは全交換するしかなかった。修理費?かなりかかりましたよ!

でね、つけました。エンジンガード。

フレームと一体化する黒にしたので、そんなに目立つこともなく、立ちごけくらいならカウルに大きな傷はつかなさそうです。

そして、今は信号の右折などの時にはワタシはこう言います。

「ママはあの車が通過したら行くけど、ゆっつーは自分で行けるか判断して。」

守り過ぎは良くない。

信号の変わりはじめも、二人渡れないかもと思ったら早めに停まる準備をしていたけど、

「ママは行くけど、必要ならゆっつーは停まってね。先で待ってるから。」

バイクは乗るものです。乗らされるものではありません。
気分が乗らない。疲れている。
なんか嫌だな…という第六感を感じるようなら乗るのは止めましょう。

判断をしなくてはいけないことを繰り返しているうちに少しずつ自信もついてきてたようです。
毎週ちょこっとでも乗るようにしています。

一番大事なのは「経験」を増やすこと。
毎回1つでいいから、自分で考えて行動できるものを増やしましょう。

ご近所のガパオライス屋さん。

片道7.5km。このご時世ご近所ウロウロがメインですが、バイクは怖くて楽しい。真摯に向き合えば自分のパートナーとなってくれる。

そして…。時には武器となる。だから油断してはいけないことを彼女は知ったでしょう。

Yuriko Konishi

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大学生の娘をもち、母娘でカフェ巡りするツーリングがお気に入り。 サーキット場にてレスキュー活動中。 趣味:キャンプ・カフェ巡り・カラオケ バイク:ハーレーX...

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